お腹の脂肪、年齢と共に落ちにくくなります
年齢を重ねるとお腹、腰回りの脂肪が取れなくなって、次第に寸胴体型になっていきます。
中には細いのに、お腹だけがぽこっと出ている方もいて、大きな悩みとなっている方も少なくありません。
このぽっこりお腹の原因は、もしかしたら内臓脂肪の蓄積かもしれません。
内臓脂肪は内臓の周りに蓄積した脂肪の事で、この脂肪が多くなるとメタボリックシンドローム、メタボリック症候群と呼ばれる状態になります。
最近は企業の健康診断でも、メタボ診断などが取りいれられているので、聞いたことがある言葉だと思いますが、実は放っておくと、生活習慣病を引き起こし、重篤な合併症を起こす要因となる事も多いのです。
生活習慣病から合併症が起きてしまえば、命の危険性も出出来ます。
日本は飽食の時代を迎えていて、現在、メタボリック症候群の方、また予備軍を含めると2000万人もの人が生活習慣病リスクを持っているといわれます。
どうにもならない状態になる前に、しっかりメタボ解消して、生活習慣病にならないようにしていくことが求められます。
内臓脂肪と皮下脂肪、どうやって落とす?
内臓脂肪を落とす、脂肪を落とすとなると、激しい運動とか食事制限を行う必要があると考える方も多いです。
しかし内臓脂肪は皮下脂肪と違い、適度な運動、ある程度の食事の見直しによって劇的に変化する脂肪です。
日常生活の中でちょっとした工夫をするだけで、簡単に内臓脂肪を落とすことができるのですから、生活習慣病にならないためにもチャレンジしてみましょう。
内臓脂肪は落としやすい脂肪です
皮下脂肪は皮膚の下についている脂肪で女性の方が付きやすい脂肪です。
皮下脂肪がある事で体が冷えないようにしたり、もしも食事が全く接種出来ない状況にある時のために栄養分を蓄えておくために存在しています。
しかしこの皮下脂肪はエネルギーとして利用されることが少なく、食事制限や激しい運動をしてもなかなか落ちないという事で知られている脂肪です。
内臓脂肪は、お腹の腸を包んでいる腸間膜という膜の中に詰まっています。
内臓脂肪がある事で、腸の位置を固定する、外部からの衝撃で内臓が傷つくことのないように防御しています。
内臓脂肪は体を守るという役割を持っているので、全くなくない、という状態は思わしくありませんが、あまりにもついているのはよくありません。
しかし内臓脂肪は、皮下脂肪と比較すると分解しやすい脂肪となるため、食事を少し気を付ける、ちょっと体を動かすという事で、減ってくれる脂肪です。
おへその横から10cm位のところを指でつまんでみて、お肉はつかめないけどお腹が全体的に出ているという人は、内臓脂肪が「多い状態」です。
お肉がかなり掴める状態で掴んでいる脂肪を除いてもお腹が全体的に出ているという状態の方は、皮下脂肪、内臓脂肪共に蓄積している状態です。
お肉がしっかりつかめて脂肪を除くとお腹は出ていないという方は皮下脂肪が多いという方です。
おへその当り、お腹の周囲を測ってみて、男性は85cm未満、女性は90cm未満ならOK、この数値を超えているようなら食事を見直し、適度な運動を行って内臓脂肪を減らす努力が必要となります。
栄養バランスのいい食事内容にすること、まず最初にサラダなどの野菜、植毛繊維をゆっくり食べてからそのほかのおかずを食べる事、さらにウォーキングなどの有酸素運動を行うと効果的です。